スピーキング問題ざっくり 1
前半戦も終わり、たった10分の休憩をはさんで、いよいよ後半戦スタートです。
まずは、スピーキング。全体で約20分と短いですが、
それだけに、もっとも瞬発力が試されるセクションでもあります。
スピーキングでも、リスニングのときと同じく、このようなヘッドセットを頭につけます。
よく見ると、マイクがついていますよね。
このマイクに向かって自分の声を録音し、
その録音データが人間の採点官に送られます。
全体で6問。
この表にあるように、問題はざっくり、
Independent(最初の2問)と、Integrated(その後の4問)に分けられます。
Independent(独立型)は、
「あなたの好きな休日の過ごし方は何ですか」のように、
最初から問題の指示が与えられ、それに答える形式です。
★Q1は
個人的な経験や、みんなに親しみのあるトピックです。
上の「休日の過ごし方」や、「思い出に残っている出来事」など。
★Q2では、
2つの選択肢が与えられて、あなたの意見を言う問題。
たとえば「1人で勉強するより、グループで勉強する方が良いという意見に、賛成?反対?」
といった感じ。
どちらも、問題の指示があったあと、準備時間15秒、回答時間45秒です。
この15秒の間に、紙にメモなどをとってもOKです。
回答するときは、ビープ音(ピッという音)が鳴ってから話しはじめます。
相手は機械なので、45秒たったら、容赦なく録音が終了します。
ですから、この時間内に話し切れるよう、しっかりとトレーニングしておかねばなりません。(それは他の問題も一緒。)
次の4問が、Integrated(統合型)です。
これは、その名の通り、「何かを読んだり聞いたり」して、その内容を統合して「話す」という問題。
まずはQ3とQ4。
この問題では、まず75~100語程度の文章を、45~50秒で読みます。(メモOK。)
その後、それと関連したリスニングを聞き(Q3は会話文、Q4はレクチャー)、
それに基づいて30秒で準備し、60秒で答えます。
★Q3では、
文章は「大学が今度新しい図書館をたてます」という告知文だったり、
「大学にもっと自転車置き場をつくってよ」という生徒の投書だったり、
大学生活で起きそうなシチュエーションのものです。
その後、生徒2人がこの内容についてディスカッションしているリスニングを聞きます。(通常、60~80秒程度。)
たいてい、片方の生徒が、この文章について賛成or反対の意見を強くもっていて、
その理由を述べまくります。
「新しい図書館をつくるよりも、実験器具を充実させるためにお金をつかうべきだよ」みたいに。
たとえばそれが男性だったとしたら、問題の指示は、
「男性は~に関して意見を述べています。彼の意見と、その理由を述べなさい。」
という形式です。
ポイントは、あくまでこの女性の意見を述べるのがこの問題の指示であるということ。
あなた自身の意見を述べてはいけません。
★Q4は、
今度はアカデミックな内容です。文章も、一気にカタイものに変わります。
大抵は、何かの概念(コンセプト)が出てきて、それについて説明した文章です。
たとえば「プロスペクト理論」という概念について説明が書いてある文章だとします。
すると、次にリスニングで、それと同じトピックに関するレクチャーを聞きます。
たいていは、このレクチャーで、教授は、概念を分かりやすく理解してもらうための具体例を述べます。
そのうえで、問題は、「この概念と、教授の具体例がどう関連しているのかについて述べよ」という感じ。
・・・と書くと、だいぶ難しそうに見えますが、毎回形式が安定しているので、慣れてくれば、戸惑うことも減ります。
ポイントは、この問題でも、あなた自身の意見は述べてはいけないということです。
・・・長くなってきたので、残り2問(Q5~6)については、次のページで紹介しましょう!