2016年12月14日水曜日

Speaking) Band 6と7の境界線 (1.Fluency and coherence)



IELTS Speakingの評価基準については以前書きましたが、案外、この評価基準を読みこむことは少ないと思います。



Speakingは次の4つの基準で評価され、この各基準は同じ比重でスコアに影響を与えます

  • Fluency and coherence
  • Lexical Resource
  • Grammatical range and accuracy
  • Pronunciation






今回は、このうちの1つめ、Fluency and coherenceについて、
Band6とBand7の評価基準を比較してみたいと思います。










気づいたポイントを抜粋しながら比較していきます。(色付きのハイライト等はこちらで足したものです。)


Band 7 


  • speaks at length without noticeable effort or loss of coherence
  • may demonstrate language-related hesitation at times, or some repetition and/or self-correction



Band 6


  • is willing to speak at length, though may lose coherence at times due to occasional repetition, self-correction or hesitation





まずは、両者ともat lengthというキーワードが登場します。つまり、単に「Yes」とか「No」と答えるだけでなく、その後自分の言葉で話を展開していける力が重視されているということです。
ただし、Band7ではspeaks (...without noticeable effort or loss of coherence)と表記されているのが、Band6ではis willing toにとどまっているので、Band6の場合は、長めに詳細な話をしようという意志はあるものの、完全にはat lengthで話すことがまだできていないという感じでしょう。


そこと関連して、Band6ではまた、occasional repetition, self-correction or hesitationのせいで、話の一貫性が失われたりすると書かれています。つまり、同じ言葉を繰り返したり、言い直したり、言葉が見つからず「あー...」、「えー...」という状態になったり、という状況が多く発生してしまって(※もちろん少しぐらいそうなるのは当然なので、あくまで程度問題ですが)、それにより話のつながりが分かりにくくなったりする。

これが、Band7でも当然そうしたrepetition, self-correction or hesitationは起きるわけですが、それによってcoherenceが失われるほどではない、という違いがあります。









Band 7 


  • uses a range of connectives and discourse markers with some flexibility



Band 6


  • uses a range of connectives and discourse markers but not always appropriately



もう1つ、connectives and discourse markersについて。端的に言えば、話の方向性を分かりやすく示すための転換語をうまく活用できているか、という点です。

これが、Band7だとsome flexibilityを有しながら活用できているのに対し、Band6ではnot always appropriatelyつまり「いつも適切に使えているとは言えない」ということになります。

たとえば、1つのセンテンスを話し切ったあと、どうしても頭は次のセンテンスへと意識がいくので、そのとき口ではand...やso...ばかり言ってしまうクセのある人はけっこういると思います。

そこを、In addition, とか In contrast, とか、そういった別の表現も自然に使えるようになるといいでしょう。(ただし、IELTSの場合、不自然に使いすぎると、それはそれで良くは評価されないようなので、あくまで適度に!)









・・・というわけで、ザックリまとめると、
★あまり詰まることなく、at lengthで話せて、
★適切な転換語を用いることができる
と、Fluency and coherenceという項目ではBand7に上がっていけるようです。
(ここでいう「詰まることなく」っていうのは、repetition/self-correction/hesitationが少なめ、という意味で使ってます。)

ただ、転換語はいいとして、「詰まらずに」っていうのと「at length」っていうのは、どうしてもちょっと両立しにくいところがありますよね。
短く話した方が詰まらずスラスラ話せるだろうし、一方で長く話そうとすればそれだけ滑らかさが失われていくでしょう。

この両方を伸ばしていくのか。まずは片方だけに意識して、後でもう一方を改善していくのか。
その辺を考えて練習計画を立てていくのもいいかもしれません。 他の項目についてもまた書きます。では!


(おまけ)
実際にBand別の違いを確認したい場合、
このFluency and coherenceを意識しながら、
下の記事で紹介しているバンド別の動画(IELTSの列の、上のお二方の動画)を見ると、より実感できるかもしれません。
IELTSスピーキングの、Band別の動画




☞続編の記事はこちら

Band 6と7の境界線 (2.Lexical resource)



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