2016年12月13日火曜日

IELTSの全体像をザックリと紹介。



今さらですが・・・ IELTSの全体像を紹介します。




   


★IELTSとは

アイエルツと読み、International English Language Testing Systemの略語です。

ざっくり言うと、TOEFLがアメリカ生まれのハイレベル4技能英語テストなら、IELTSはイギリス発祥バージョン。世界中で、年間に250万人以上(!)が受験しています。(参考:英検協会ウェブサイト


4技能の全てを測定し、各技能を同じ比重で計算して、最終スコアが出てきます。特徴的なのは、英検のような「級」や、TOEFLのような「点数のスコア」ではなく、「バンド」と呼ばれる、独自のスコアを使っている点です。


バンド(Band)というのは、ランクとか等級のようなもので、最高ランクのBandが9.0です(数値が高いほど上級レベル)。そこから0.5刻みで他のバンドも表示されます。


たとえば、

Listeningのバンドが7
Readingのバンドは5.5
Writingのバンドが6
Speakingのバンドが5.5
のように、4技能ごとに、自分のバンドが表示されて、この平均値をとって、総合のバンド(Overall Band Score)が算出されるわけです。この例なら、平均値が6なので、Overall Band Scoreは6になります。
(より詳しい算出方法は、Overall Band Score(総合スコア)の計算方法のページを参照





バンドの目安は、

バンド7.0~8.0で、英検1級レベル(CEFRのC1レベル)。
5.5~6.5で、英検準1級レベル(CEFRのB2レベル)。
4.0~5.0で、英検2級レベル(CEFRのB1レベル)ぐらいです。






・・・と、ここまで書いてきましたが、このIELTSには、実は2つのタイプがあります。
IELTS Academic (Module)
IELTS General Training (Module)
で、基本的にAcademicは海外の大学に留学したいような人向け、General Trainingは海外で働きたい人など向けです。(※大雑把に言うと、です。いざ受験する際は、どちらのModuleが必要となるのか、よく調べてから選択してください。)

この両者が違うのはWritingとReadingセクションで、Listening・Speakingについてはどちらでも同じ内容です。
(※このウェブサイトでは、基本的にAcademicのModuleを主眼に置いて記事を書いています。)



★テストの構成

テストは、この表のような順番で進んでいきます。

最初の3つ(L-R-W)は、午前中に一気に終わらせます。


◇Listening

全4パートで構成されており、計40問に答えます。答えはすべてこのような答案用紙に書き込む形式です。40問はどれも同じ比重です(難易度によって配点が変化したりはしない)。



パート毎に、次のように内容は分かれていています。

【パート1】日常場面での、2人による会話
【パート2】日常場面での、1人による語り
【パート3】大学などでの、複数人(最大4名)による会話
【パート4】大学などでの、1人による語り

問題の難易度はバラバラですが、比較的、序盤の方は簡単な問題が多いといえます。
選択肢問題もありますが、単語を書きとる力も必要で、人名のスペルを問う問題や、電話番号を書くような問題が出たりもします。

TOEFLとの最大の違いは、問題の先読みが可能な点で、ここが上手くいくと、聞き取りもスムーズにいく傾向にあります。

なお、だいたい全パート合わせて放送時間は30分ぐらいで、その後10分間で、答案用紙に答えを転写する時間が与えられます。なので、解く間は、答えは全て問題冊子に書きとっておけばOKです。





◇Reading (※Academic Module)

全3パッセージで構成されており、こちらも計40問。このような答案用紙に書き込みます(※Listeningの解答用紙の裏面。答えを書く際、オモテ・ウラを間違えないように!) やはり40問はどれも同じ比重。

こちらは、答えを転写する時間はないので、60分の間に全て答えを答案用紙に記入します。

3パッセージあり、全体で2,150~2,750語というのが目安。選択肢問題のみのTOEFLに比べて問題が多様で、要約文の下線部を埋めるようなものもあれば、ある文がパッセージに照らしてYESかNOかNOT GIVEN(書かれていない)かを選ぶような問題もあります。

ここまで終了したら、Listening・Readingの答案用紙が回収。





◇Writing (※Academic Module)

そのまま、今度はWritingが始まります。2つのタスクが与えられ、合計60分で別々の答案用紙に書き込んでいきます。解く順番などは自由ですが、スコアに対する比重はTask1:Task2 = 1:2 です。
(Writingセクションの評価基準については、IELTS Writingの評価基準のページを参照)

Task 1 (約20分)
グラフや図表が与えられ、その内容を的確に英文で表現する問題。150語以上。

Task 2 (約40分)
お題が与えられ、それに対して英文で答える問題。250語以上。


答案用紙はタスクごとに別です(※過去に日本で受験した際は、毎回Taskごとに答案用紙の色も別になっていました)。

答案用紙が足りなくなったら、挙手をして追加の用紙がもらえます(が、IELTSではそこまで長く書くことはあまりオススメできません。また、過去に実際に挙手をして追加の紙ももらいましたが、その場でいちいち受験番号などの必要事項を2枚目にも全て書き、ホッチキスでとめてもらう時間が必要なため、時間ロスも発生します)。

TOEFLなどで高得点をたたき出す人でも、なかなか高評価を得るのが難しいと言われるのがこのWritingセクション。トライする際には、TOEFLとIELTSとで違った戦略が必要となります。





◇Speaking

Writingまで終わると、いったん試験会場から解放され、別の時間帯(or別の日程)で各自Speakingセクションが待っています。対面です。

全3パートで構成されていて、合計11~14分程度です。全パートを終えた上で、Bandが算出されます。(こちらも、詳しい評価基準は、IELTS Speakingの評価基準の記事をどうぞ。)


Part 1 (4-5分)
自分自身に関してや、身近なトピックについて、質問に答えていきます。

Part 2 (3-4分)
お題が与えられ、それに対して1~2分スピーチします。2分以上話していると面接官がストップをかけてくれます(ので、そのタイミングまでしっかり話し続けてOK)

Part 3 (4-5分)
Part 2のお題に関連したトピックに関して、さらに面接官から質問が飛んでくるので、それに対して自分の意見を展開していきます。一応このパートはDiscussionということになっていて、自分の意見に対して、さらに突っ込んだ質問をされたりする可能性があります。Part 1に比べて、話題は、より社会性があったり、抽象的だったりします。



TOEFLは録音形式で、問題ごとに1秒単位で制限時間が設けられていますが、IELTSは人間が相手で、話しながら秒単位で調整する必要もないため、かなり趣が異なります。

また、TOEFLでは半分以上が聞き取った内容を要約する問題ですが、IELTSでは基本的に自分の考えを述べていく形式である点も大きな違いです。









   


★まとめ

こうして受験した後、日本なら、筆記試験日の翌日から数えて13日目に結果が発送されます。(夜以降、オンラインでの結果確認も可能)。

どの英語テストにも言えますが、かなり特徴があるため、ポイントを押さえて受験の準備をすることが大切でしょう。

このウェブサイトでも、いろんなIELTS関連の情報を書いていきたいと思いますので、そちらも活用してもらえると嬉しいです。では!






(参考ウェブサイト)

Test Format (IELTS)

Understand the IELTS test format (Take IELTS with British Council)


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