タイトルの通り、英検協会は、
ライティングテストの採点に関する観点および注意点(1級・準1級・2級)
というページを公表して、ライティングに際して注意すべき点を事前に教えてくれています。
詳しくはそちらを読んでもらうのが一番として・・・、
ここでは、特にそのなかから気になった点を紹介してみます。
★評価基準について
英検のライティングは4つの観点から評価されますが、その各々について、アドバイスが書かれています。まず、第1の観点、【内容】についてのアドバイス(引用):
理由を書く際に、単純に「安いから」や「便利だから」だけでなく、安くなることがどういうことにつながるのか、また便利になることの具体的な例なども書きましょう。
2級以上のライティングでは、そもそも「理由」を1つポンと書くだけでは、語数が足りません。(一方、3級だと逆に、『理由』を2つ書くだけで語数が埋まります。)
そこで、その理由をより詳細に説明してあげたり、
あるいは具体例をあげて話の説得力を強化したりする必要がでてきます。
そうして話を広げていく練習をせずに本番に挑んでしまった受験者がたくさんいたのか、英検協会から、改めてこういうアドバイスが出ています。
そして、第2の観点、【構成】についてのアドバイス(引用):
伝えたい情報の流れや展開を示す表現(接続詞など)を効果的に使って、自分の意見とその理由や英文全体の構成をより分かりやすくするようにしましょう
「構成」のポイントの1つとして、読み手が、頭から終わりまで、よどみなく読み進んでいけるか? というのがあります。
これを助けるために、soやandなどに加えて、
For example,やMoreover,のような転換語を使うことも効果的なので、これは練習の時点から自然に使えるようになっておいた方が安全。
そして、第3・第4の観点、【語彙】と【文法】についてのアドバイス(引用):
同じ語彙や表現の繰り返しにならないように、文脈に合わせて多様な語彙や表現を適切に使用して、・・・(略)
同じような形の文の繰り返しにならないように、多様な文のパターンを適切に使用して、・・・(略)
どちらも、同じ表現を繰り返さないようすすめています。
焦っていると、どうしても以下のように、同じ表現を(無意識に)何度も使ってしまいがちです。
First, OOO is convenient, because ~.
For example, ~.
So, I think OOO is convenient.
英語のライティングでは、これは好まれません。同じような内容でも、それを別の言い方で表現するパラフレーズの力が試されていると考えて、違う表現をする練習をしておきたいところです。
many ~ だけでなくa large number of ~ 等の表現も使ってみるとか、あるいは文の構造自体を変えてみるなど、工夫の余地がたくさんあるでしょう。
この英検のページではその後、「解答作成時の注意点」として、
実際の受験者が本番でやってしまいがちなミスを、具体例を使って紹介してくれています。
とても勉強になるので、一読をおすすめします!
☞ ライティングテストの採点に関する観点および注意点(1級・準1級・2級)