2016年12月24日土曜日

英検の合格点について(CSEスコア)




英検は、2016年度から、合格の判定方法が劇的に変化しました。

そこで、今回は、英検の「合格点」について紹介します。




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(2017.2.24)
 準2級・3級の記述を最新版に改めました。
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さて、以前の英検は、一次試験の合格点は、毎回変化していました。

例えば「全75点満点のうち、今回の合格点は46点」のように、基本的には素点で計算することができました。








これが、2016年度から変化し、素点ではなく、「英検CSEスコア」という数値で計算されることになりました。

これは、素点とは全く違う数値で、「1問正解したら、CSEスコアで〇点」のような決まったルールがないため、自己採点で事前に計算することはほぼ不可能となっています。

(統計的処理でスコアが算出され、たとえ同じ正答数でも、受けた回によってスコアが変化します。)





以下の表は、英検協会のウェブサイトで掲載されている、一次試験の合格基準となるCSEスコアです。(参照元: 英検CSEスコアでの合否判定方法について 







◆1級~3級

の場合、まず一次試験では、Reading・Listening・Writingの3セクションの各CSEスコアの合計点が、上記の「合格基準スコア」以上となっているかで判定されます。

【1級】では、1セクションの満点が850点なので、3セクションの満点は2,550点。この3セクションの合計点が、上記の2,028点に達していれば、一次試験は通過となります。

同様に考えて、

【準1級】のセクション別の満点は750点(つまり3セクションの満点は2,250点)。このうち上記の1,792点に達していれば通過。

【2級】なら、1セクションの満点が650点(=3セクション満点が1,950点)で、このうち上記1,520点に達していれば通過。

【準2級】なら、1セクションの満点が600点(=3セクション満点が1,800点)で、このうち上記1,322点に達していれば通過。

【3級】なら、1セクションの満点が550点(=3セクション満点が1,650点)で、このうち上記1,103点に達していれば通過。

・・・まとめると、こうなります。




セクションごとの配点が等しくなっているという点にも注意が必要で、ここも以前との大きな違いです。

つまり、たとえば60分かけて解いたReading問題と、20分で書き上げたWriting問題の配点は同じ。(以前のシステムに比べて格段にWriting問題の比重が大きくなっており、入念に練習しておく必要があります。宣伝になってしまいますが、英検ライティングの問題集を以前作ったので、こちらも興味があればどうぞ。)





なお、上記の英検協会のウェブサイトには、こう書かれています。


技能ごとに問題数は異なりますが、問題数に関係なく、各技能にスコアを均等に配分しています。
したがって、技能ごとに1問あたりのスコアへの影響は異なります。
ただし、同じ技能の問題であれば、どの問題で正解してもスコアへの影響は同じです。

ラストの1文にも注意が必要です。以前のシステムでは、たとえば「長文なら1問2点」のように、問題ごとに配点が異なるときもありましたが、上の文から考えると、こういったやり方は廃止されていると見た方がよさそうです。










◆4級・5級

これらも、将来的にライティング問題が登場すると思いますが、それまでの間は、以下のように、ReadingとListeningの各セクションのCSEスコアを基準に考えます。












ここで注意が必要なのは、例えば2級の場合、1,950点満点のうち合格点が1,520点となっていますが、

つい「1,520 ÷ 1,950 で、約78%正解しないと合格できないのか?」と思ってしまいがちですが、そうではない、ということです。

上述のように、CSEスコアを、素点から単純計算することはできません。実際、上の英検のウェブサイトにも、次のように書かれています。


正答数の目安を提示することはできませんが、2016年度第1回一次試験では、1級、準1級は各技能での正答率が7割程度、2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格されています。

以前から、「1級と準1級の合格点の目安は7割」・「2級以下なら6割」という感じでしたが、だいたいこの目安は変わっていないようです。









なお、こうして一次試験を突破した後、二次試験(Speaking)の合格スコアも、以下のように定められています。











さて、このCSEスコアの良いところとしては、別々の回で受けても、CSEスコア同士での比較が可能という点があります。(たとえば、6月の英検でCSEスコアが1480、10月で1570だったなら、この人は英語力が上がっていると考えられます。)

また、次の級との近さも分かります。

たとえばAさんは、2級を受験して、一次試験のCSEスコアが1,800/1,950でした。

この1,800というCSEスコアは、2級の合格ライン(1,520)どころか、準1級の合格ライン(1,792)も超えています。

つまり、Aさんは準1級を受けても、一次試験をなんとか通過する力がありそうだという目安になるわけです。

・・・ちなみにこのAさんのスコアは、実在している受験者さんのものです。この人は二次試験のスコアの方は568でしたが、これも、2級の合格ライン(460)だけでなく、準1級のライン(512)を超えており、こうなると「ぜひ次の回では準1級にトライしましょう」ということになります。









・・・以上、英検(2016年度~)の、合格点について説明してみました。

詳しくは、以下の英検協会のページをご覧ください。(この記事を読んだ後なら、理解しやすいと思います。)
 英検CSEスコアでの合否判定方法について 







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