昨日紹介したIELTSの問題集を少しずつ解いていますが、TOEFLとの違いがかなり面白いです。
今日は、Listeningセクションで感じたことを少し紹介してみます。
TOEFLはアメリカ英語、
IELTSはイギリス英語
まあ、当然です・・・が、これがアメリカ英語に慣れた耳にとっては、最初はけっこう戸惑います。
とはいえ、慣れてくれば、そこまで致命的な影響はないような気もします。やはりアメリカ英語とは違ったカッコよさがあります。
アメリカ英語がCoolだとすれば、イギリス英語はAuthenticな感じというか・・・(個人的な意見です)。
ともかく、日本で英語を勉強していれば、よほどのことがない限りはアメリカ英語の方に慣れ親しんでいるはずなので、IELTSにチャレンジする場合には、イギリス英語に対する経験値を上げておく必要があります。
さらに、
TOEFLは選択肢問題、
IELTSは選択肢+穴埋め問題
TOEFLの場合は、問題のほとんどが4択問題で、それ以外の問題が出たときも、基本的にマウスだけで回答が可能(つまり、正しい箇所をクリックすればよい)です。
一方、IELTSの場合、記述して答える、穴埋め問題もあります。下線部が引いてあって、そこに当てはまる言葉を自分で聞きとって記入するイメージです。
これは、後述するように、その下線部周辺だけを集中して聴きとればよいという意味で嬉しい形式ではありますが、当然、スペルミスをする危険があります。
ただ、問いてみて、それよりも恐ろしいと思ったのは、単数形 vs. 複数形です。
例えば、さっき解いた問題で、regulationが答えなのに、regulationsと書いてしまっていた箇所がありました。おそらく、これでペケになります。(※違っていたら教えてください。)
TOEFLと同様、数問のミスでバンド(←スコアのようなものです)が下がるので、ここはかなり注意したいところ。
ちなみに、TOEFLはヘッドフォンで各自がリスニングに取り組みますが、IELTSはおそらく教室で一斉に放送されると思うので、キーワードが放送された瞬間に誰かがクシャミでもしようものなら致命的な気がします・・・それは時の運に任せるしかなさそうですが・・・。
あと、IELTSは選択肢問題もしっかりあります。こちらは4択ではなく、3択の模様。ちょっと嬉しいですね。
TOEFLは問題の先読み不可能、
IELTSは先読みOK
この違いは、かなり大きいです。
TOEFLの場合、1つの音源を全て聞いたあと、パソコンの画面上に、1問ずつ問題が表示されていきます。
つまり、リスニング中は、どの箇所が出題されるか分からないため、かなり神経をすり減らして聞きとらなければいけません。メモも大変です。
一方、ILETSの場合、問題の先読みがOKです。OKどころか、「では今から、No.1~5の設問を読みなさい」みたいな英語アナウンスがあって、先読みするための時間まで設定してくれています。
このおかげで、リスニング前に内容が想像できるし、
かつ、設問と関連した部分のみ集中して聴きとればよいので、かなり効率的に問題に取り組むことができます。
ただし、そこまで先読みする時間が多くあるわけではありません。
英検なんかだと、「Reading→Listening」の順番なので、Readingが早めに終わったらリスニングの設問をチェックしにいく・・・等の技も使えますが、
IELTSの場合、最初がリスニングなので、そのやり方はNGです。
そこで、先読みの時間があるとはいえ、その短い時間内で素早く問題に目を走らせる練習が必要になると思います。
TOEFLはキャンパス内を想定、
IELTSでは日常的な内容も
TOEFLの場合、「会話」形式の問題でも、基本的にはキャンパス内での会話が想定されています。生徒が教授のところに相談に行くとか、あるいは生徒が図書館のバイトに応募する等。
会話以外のレクチャー形式の問題でも、内容は当然アカデミックなものに限られます。
一方、IELTSの場合、キャンパス内だけでなく、日常的な会話やアナウンスも登場します。つまり、試されるリスニングスキルが、アカデミックなものに限られないということです。
内容としては、TOEFLのレクチャーに比べれば難しくありませんが、やはり慣れておくに越したことはありません。
IELTSは、たいてい最初の方で人名や住所の書き取り問題が出るのにはビックリしました。
「名前はIsabelleです。スペルは、I・S・A・B・E・L・L・Eですよ。」みたいな発言が出てきて、
受験者はこれを1文字1文字、ミスしないように聞き取ります。
(やはり、この瞬間は教室に鉛筆の音が一斉にこだまするんでしょうね・・・1度しか放送されないので、聞き逃したら、その1問はもうあきらめるしかありません。)
・・・というのが、今のところ目に付いた、両者の大きな違いです。
個人的には、Listeningセクションは、TOEFLの方が手ごわい気がします。
IELTSは、設問の先読みができるというのが、本当に大きい。かなり受験者にとっては助かるはずです。
ちなみに、下記のウェブサイトによると、満点(バンド9)をとるには、40問中、ミス0~1問ぐらいのようです。
The IELTS Band Scores
もちろん、テストに応じてこのラインは変化するはずですが、目安としてこのウェブサイトに載っている換算表は参考になると思います。
やはり、全部でたった40問しかないので、数問のミスが、最終的な換算結果にけっこう影響する感じですね。
ちなみに、上の表からいけば、
正答率9割程度→Band 8
正答率8割程度→Band 7.5
正答率7割程度→Band 6.5
正答率6割程度→Band 6
というのが目安になりそうです。
また、IELTSを解き進めていって、気づいたことがあれば記事にしてみます。では!