TOEFLは、基本的には「専門知識は必要ない」という前提で問題は作られています。
英語の試験なのであって、学問に関する知識を問うテストではないから、
というのが、建前です。
「建前」というのは、
どんなに知識が必要ないと言っても、
最低限の知識やボキャブラリーがないと対応できない問題もかなりあるからです。
たとえばリスニングで、
「Marsに水が存在したということについて、最新の研究では~」
というセリフが流れてきたとき、Marsを知らなければ、
「えっ、Marsってなに? マーズ・・・ マーズ・・・ 何だ・・・
あっ、やばい、話が先に進んじゃってるし!」
とパニックに陥ってしまう可能性は十分にあります。
そこで、TOEFLの勉強をしているとき、そもそも全く知らない話題が出てきたら、
「新しい知識をゲットするチャンス!」と思って、どんどん吸収しておいた方が安全です。
面倒だけど、そこがTOEFLの勉強の楽しいところでもあります。
英語の勉強をしているのに、それがそのまま知識(雑学?)の幅も広げてくれる!
もしかして本番でも同じ話題が出てきてラッキー(精神的にもかなり安心)、なんてこともありえますね。
というわけで、「背景知識」というカテゴリーで、
代表的な「知っておいた方がいいかも?」という知識・ボキャブラリーを紹介してみます。
今日は、太陽系の惑星です。
大前提として、私たち人類は、太陽系(Solar System)という範囲で生きています。
その中心は太陽ですが、他に、惑星(Planets)が存在していて、地球もその1つです。
これ、私は日本語でこう覚えました。
水金地火木土天海冥
(すい・きん・ち・か・もく・どっ・てん・かい・めい)
太陽から近い順で、
水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星
の略です。
テンポよく、「すいきんちかもくどってんかいめい」です。
さて、この英語名を覚える…前に、
もう1つ前提として知っておかないといけないことがあります。
ラストに「めい」つまり「冥王星」がありますよね。
これ、昔は、惑星(planet)として認められていたのですが、
2006年から、惑星として認められなくなりました。
惑星としての特徴を備えていないという理由だったのですが、
これに異論を唱える科学者も存在します。
この「冥王星が、惑星から外された」という知識は頭に入れておくと安心です。
さて、それではいよいよ、英語バージョンも覚えていきます。
(↑クリックで拡大。Wikipediaより。)
水 Mercury
金 Venus
地 Earth
火 Mars
---------------
木 Jupiter
土 Saturn
天 Uranus
海 Neptune
冥 Pluto
名前を覚える前に、もう1つだけ。
太陽系の惑星(planets)は、前半4つ(水金地火)までを内惑星(Inner Planets)、
後半4つ(木土天海)を外惑星(Outer Planets)と呼びます。
日本語のノリだと、語呂が良いので「すいきんちかもく」で区切りたくなりますが、
「すいきんちか」までの4つでInner Planetsなので注意です。
もう1つだけ。
このInner PlanetsとOuter Planetsの間、
つまり火星と木星の間には、多くの小惑星(asteroids)が存在しており、
この一帯を小惑星帯(asteroid belt)と呼びます。
この話題は、TOEFLの公式ガイドブック(Official Guide)でリスニングのサンプル問題でも出てきます。
というわけで、やっと、惑星を覚えていきます。
もう一度・・・
水 Mercury
金 Venus
地 Earth
火 Mars
---------------
木 Jupiter
土 Saturn
天 Uranus
海 Neptune
冥 Pluto
①力技
これ、個人的には「Mer, Ve, Ear, Mar, Jup, Sat, Ura, Nep, あとPluto」と、
「水金地火・・・」のノリで、力技で覚えています。(笑)
マー ([mə:]の方です!)
ヴィー
アー [ə:]
マー [mɑ:]
ジュプ
サトゥ
ユラ
ネプ
あとPluto。
タダの音の羅列ですが、これでも何度も音読していれば、だんだん馴染んできます。
②ネイティブと同じゴロ合わせでいく
日本語は、ゴロ合わせと非常に相性のいい言語です。
794年で「鳴くよウグイス平安京」のように、数値でも簡単にゴロにできますよね。
一方、英語はここまで効率の良いゴロは作れません。
たとえば「3.1415926...」という円周率のゴロが、
May I have a large container of coffee?
・・・これ、どこがどうゴロなのか分かりますか?
実は、それぞれの単語の文字数が、3.1415...になっているんです。
Mayが3文字、Iが1文字、haveが4文字・・・というように。
め、面倒くさすぎる・・・。
と、そんな英語ですが、それでももちろん太陽系(Solar System)の惑星(Planets)を覚えるための語呂合わせは存在します。
それが、これ。
My Very Educated Mother Just Served Us Nine Pizzas.
9つのピザ・・・っていう内容とは全く無関係で、
今度は文字数ではなく、各単語の1文字目に着目してください。
それぞれ、Mercury、Venus, Earth・・・の頭文字と対応していますね。
水 Mercury
金 Venus
地 Earth
火 Mars
---------------
木 Jupiter
土 Saturn
天 Uranus
海 Neptune
冥 Pluto
こちらがお好みの人は、ネイティブ風の語呂合わせにチャレンジしてみてください。
個人的には、「マー、ヴィー、アー、マー」の方が手っ取り早くて好きですが・・・。
③最終的には、順番と関係なくすぐ出てくるのが理想的?
さっきのリスニングの問題に戻りましょう。
せっかく「マー、ヴィー、アー、マー」で覚えていたとしても、
が聞こえてきたときに、
「えっ、Marsね、オーケー、ええと、マーヴィーアーマーで、4つめだから、
だからええと・・・水金地火木・・・ 4つめで、よし、火星のことか!
あああああやっぱり話がもう先に進んじゃってるよーーー」
では意味がありません…
だから、最終的には、英語で「Mars」と聞いたときに、サラッと「ああ、それは火星」と出てくるのが理想です。
ちなみに、まず優先して覚えたいのは、
Earth → 地球
Mars → 火星
Pluto → 冥王星
です。Earthは私たちの生きる星なので話題に出てきやすいのは当然として、
Marsも話題が豊富なので、他のplanetsに比べて登場しやすいといえます。
Plutoは、上に書いたようplanetsから仲間外れにされたために、
かえってそのトピックに関連で登場したりする可能性があるので、覚えてしまいましょう。
あとは、「覚える!」という気合です。
これで、宇宙の話題が出てきたときに、少しは精神的に余裕ができます。(これが一番大きな効果かも?)
では!