よく、リスニングは点数がとりにくいと言われますが、
これは本当なのか?
・・・というのを、グラフにしてみました。
(↑クリックで拡大)
横軸が、素点の得点率(ザックリ『正答率』と考えてOKです)、
縦軸が、30点満点の換算点です。
すると、ピンクの線、つまり
リスニングだけが、得点率が落ちるにつれてグイグイ換算点も下がっていく
のが分かります。
実際、たとえば素点で50%正解したとすると、
リーディングでは14-15点程度が期待できるのに対し、
リスニングでは9点程度となる可能性が高いのです。
(グラフの「50%」のところを見てみてください。)
リーディングは、だいたい小問が42問程度あるのに対し、
リスニングは34問なので、1問あたりの重みがリスニングはそもそも大きいのですが、
正答率で考えてみても、リスニングの方がシビアであることが分かります。
・・・とはいえ、逆から見れば、リスニングの点数を見たときに、そこまで悲観する必要はない、とも言えます。
つまり、30点中、リスニングが9点だったとしても、
それは
「正答率が9/30、つまり30%だったわけではない。実際の正答率自体は50%あった」
ということを意味するわけです。
何度も書いているように、TOEFLの30点満点の数値は換算値です。
だから、今後のトレーニングの戦略を立てるときは、この換算値だけではなく、
そもそもの素点をもとに考えられるようになると、より見通しが立てやすくなるでしょう。
※なお、上のグラフは、
公式ガイドブック(Official Guide)などを参考にした、「目安」と思ってください。
リーディングやリスニングは、
受験者の正答率や、過去と同じ問題の正答率との比較などから
その回の難易度を算出して、点数の分布が決まります。
つまり、毎回、1問あたりの重みは変化します。
「前回のテストでは正答率50%で16点だったけど、
今回のテストでは14点に換算された」ということが起きるわけです。
というわけで、上のグラフを「絶対的な値」としてはとらえないように注意してください。