リスニングは、1つあたりの放送文が5分程度あったりして、
慣れていない人にとっては非常にきついセクションです。
本番では、リーディングで力を出し切った後に始まるセクションであるため、
特に集中力も途切れがち・・・なのですが、2つだけ、
個人的な経験から気づいた、「特に陥りがちな罠」があるので、紹介します。
まず、
★会話文(Conversation)はスタート時点から気合を!
本番のときの話です。
リーディング後、少し疲れが出ていて、
「さっさとリスニングも終わらせてしまいたい!どうせ最初は会話文だし・・・」という
軽い気持ちで、サササッとクリックしていき、さっさと会話文を聞きにいったことがありました。
すると・・・
難しい。
なぜかというと、会話文のくせに、内容はアカデミック(学問的)だったのです。
これには焦りました。軽い気持ちでスタートしてしまったので、
「あれっ、今の専門用語、何?」という状態に。
会話文であっても、「学生と教授の会話」パターンのときは、
学問的な内容を議論する可能性が大いにあるため、要注意です。
結局は、レクチャーと同じように難しい話題が出てきうるということ。
「会話文だから、どうせ軽いキャンパスライフの話題だろうな~」と思っていると、痛い目に遭ってしまいます。
リスニングの1つめ、会話文でも、スタートから気合を入れて聴く! というのが、オススメの1つめ。
2つめは。
★終盤に集中!
TOEFLは、リスニングの放送文が流れている間、
あとどれぐらい放送時間が残っているのかを示すゲージが画面に出ています。
当然、放送が進むにつれて、このゲージが減っていくのですが、
たいてい、ゲージが終わりに近づくと、みんな「もう終わるぞー」と気が抜けてしまいます。
が、この「終盤」に絡んだ問題が出題されることがけっこう多いのです。
最後の方でサラッと「個人的には、最後のこの説が最も説得力があると思う」と言ってきた場合。
これは、問題で、
「紹介された説について、教授はどういった意見をもっていると推測できるか?」
と問われる可能性があります。
あるいは、会話文で、学生がカウンターで何か申し込んでいる場合。
カウンターの人が、終盤に「じゃあ明日までに学生証をコピーしてもってきてくれれば、書類を用意しておきますね」と言っていた場合は?
問題では、「学生は次に、何をすると推測できるか?」と問われるかもしれません。
TOEFLのリスニングは、会話文(Conversation)だと5問、レクチャー(Lecture)だと6問というように、
問題の数が決まっているので、
1つの放送文あたりの問題数を合わせようとして、
スクリプト(放送原稿)の最後の方で、
問題を追加するために新しい情報を1つ埋め込んでくる可能性は十分にあります。
まとめると・・・
リスニング 最初も最後も しっかりと
という、当たり前のアドバイスなのですが・・・、
上の理屈を知っていれば、
「たしかに最初も最後も本気で聴かないとマズイ」ということが分かってもらえるはずです。
本番は、リーディングが終わったら、
背伸びや深呼吸をして、気持ちをスッキリと入れ替えてからリスニングセクションに突入してください!