前回の「基本編」では、リーディング問題はパラグラフ毎に解いていくのがオススメという話を書きましたが、
今回はその例外を紹介してみます。
■設問にパラグラフの番号が出てこない
次のような設問です。
According to the passage, ...
これは、「パッセージによると」という指示なので、
一応、原則としては、パッセージ全体を読まないと分からないですね。
こういう問題は、最初の方or最後の方の設問で登場することが多いと思われます。
たいがいは、結局、前後の設問と同じパラグラフ周辺を読んでいれば解けることが多いのですが、
個人的には、自信をもってその場で答えられない場合は、
念のため、いったん飛ばし(メモ用紙にその問題番号を書きとめて!)、
パッセージ全体を読んでから答えを出します。
この「According to the passage,」という指示が、
「パラグラフ毎にぶった切って読まないでよ」という警告メッセージなのか、
「この問題は、パッセージ全体を読まないと答えられないよ」という優しいメッセージなのか判別できないので、
念のため、安全策という感じです。
なお、この「According to the passage,」すら出てこない場合もあります。
たとえば「OO博士が発見したXXXという物質の特徴は?」みたいなやつです。
ただ、これも結局は「OO博士」とか「XXX」というキーワードが登場するのがそのパラグラフしかなかったりするので、
大抵は「パラグラフ毎の読解」で解けます(が、万全を期したいときは、最後に解く。というのは上と同じ)。
■複数パラグラフをまたいだ問題が出てくる
「パラグラフ4と、パラグラフ5の関係は?」といった、
まるで現代文の試験で見るような問題が出てくることがあります。
この場合は、素直にその両方のパラグラフを読んだ上で、答えましょう。
■文挿入の問題
これが、「パラグラフ毎に解く作戦」では厄介な問題です。
これが、「パラグラフ毎に解く作戦」では厄介な問題です。
「次の文が抜けています。どこに入るでしょう?」という問題なのですが、
この問題は、ほとんどの場合、
たとえ序盤のパラグラフあたりに文を挿入するケースでも、設問としては終わりの方で登場します。
そのため、たいてい、「あ、またパラグラフ3を読み直さなきゃ」という状況に陥り、
タイムロスをしてしまうことが多くあります。
対策としては、
★仕方がないので、文挿入の問題に出会ったら、またそのパラグラフを読み直す
か、
★最初に問題をチェックしておいて、どのあたりのパラグラフで文挿入の問題が出るのか把握しておく(&そのパラグラフを解くときに、文挿入問題も一緒に解いてしまう)
のどちらかでしょう。
おそらく後者の方が効率はいいと思いますが、
個人的には前者で解くことが多くあります。
(問題を何度も行ったり来たりすると、煩わしいし、集中力を妨げられることが多いので。)
ただし、最近はちょっとこのやり方は危険かもなーと感じつつあります。
そもそもETSがこの設問をラストの方にもってくるというのが意地悪ですね。
この文挿入の問題に関しては、さらに2つ、注意点があります。
1.毎回出題されるわけではありません。
→パラグラフによっては一切出題されないこともあります。
出題されたとしても、1パラグラフにつき1問までです。
2.文挿入した文章が「完成された文」なので・・・
→どういうことかというと、
今までは、「文挿入する前のパッセージを元にして読解すれば、他の設問は全て解ける」という前提で解いていたのですが、
最近受験したTOEFLのReadingで、
「この文を挿入した上で考えないと、答えがでないのでは」という設問がありました。
もしかすると、パッセージの他の部分に書かれている根拠を見落としていたのかもしれませんが、
一応、この危険性は知っておいた方がよいでしょう。
おそらくそうした問題作りをしないのが前提だとは思いますが(そうでないと、文挿入の問題を設問のラストの方にもってくるべきではありませんよね)、
こういうケースも「ありうる」ことを考えると、
やはり「文挿入がからんだパッセージ」に来たときに、一緒に文挿入の問題も解いておいた方が安全ではありそうです。
■ラストの問題
これはいわゆる「まとめ」関連の問題なので、「パラグラフ毎に解く」という性質の問題ではないでしょう。
これはいわゆる「まとめ」関連の問題なので、「パラグラフ毎に解く」という性質の問題ではないでしょう。
・・・ということで、ここまでに説明してきたリーディングの解き方をまとめると、
スキミング
↓↓↓
パラグラフ毎に解いていく
(例外的な問題にも対処しつつ)
↓↓↓
ラストの問題へ
(&飛ばした問題、不安な問題を解きなおす)
がオススメの進み方です。
もちろん、最終的には「自分に合った方法」をとることになるので、
これを参考に、自分なりにアレンジしてみてください。では!